Pandra Box

外国かぶれが映画、海外ドラマ、英語学習、国際結婚について書きます。

【動画】祝『ゲット・アウト』公開!劇場未公開のもう一つのエンディングがトラウマもの

仕事の都合上、海外ドラマばかり見ているここ最近ですが、今のところ個人的に2017年のナンバー1ヒット作が日本公開決定!その映画というのが、低予算($5ミリオン)で作られた『ゲット・アウト』なのですが、アメリカでは最終的にその40倍もの興行成績を収めることになり、今年最も話題になった映画の一本です。

 

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 本作の監督・脚本・プロデューサーを務めたジョーダン・ピールは『MADtv』の元メンバーで『カレッジ・フレンズ』のキーガン=マイケル・キーなんかと同期で、この二人はコメディ映画で共演したり、『Key & Peele』っていう番組をやったりしてました。日本では顔を見てもたぶん誰?って人だと思うんだけど、アメリカではコメディアンとしてかなりの知名度がある人物。そんなピールが、コメディとホラーと人種差別問題という3つをめちゃくちゃうまーーーく融合させた傑作を作ってくれちゃいました。

 

ここからネタバレです。

 

アメリカではすでにパッケージが発売されているので、春にLAに行ったときに買ってきて鑑賞済みなのですが、劇場公開されなかった「もう一つのエンディング」の後味が悪すぎて、鳥肌もの!ってことで、どうしても紹介しておきたく。

 

ラストシーン、ダニエル・カルーヤ演じるクリスはなんとか頭のおかしいアーミテイジ家を抜け出し、危機一髪のところで友人のロブに助けられあーよかった、で終わっていました。

 

Blu-rayに収録されているもう一つのエンディングでは、ロブは助けに来ず、現場に現れたのは警察。そして、クリスは逮捕され刑務所に入れられて終わる…という。なんて胸糞悪いんだ!でも、今のアメリカだったらこれが現実なんですよ。

 

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コメンタリーでピール監督は、「家も証拠も全て燃えてしまい、結局金持ちの白人が勝つ。黒人であるクリスはその見た目だけを理由に逮捕されるんだ」と言っています。

 

トランプ政権誕生後から、アメリカ各地でニュースになる人種差別問題。日本にいるとなかなか日常生活でそういう思いをすることはないけれど、国を出れば見た目が違うだけで差別される世界があるってことを痛感しますね。ってわけで、ぜひ多くの人に見て考えて欲しい作品です。